はじめに|自閉症の息子と睡眠の悩み
発達障害・自閉症の子どもにとって、「夜眠れない」「途中で何度も起きる」といった睡眠障害はよくある悩みです。
わが家の息子も例外ではなく、毎晩のように睡眠に苦戦していました。
漢方薬「酸棗仁湯」では効果が持続しなかった
はじめは副作用の少ない漢方薬「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」を試していました。最初はよく眠れていたものの、数ヶ月後には再び夜間覚醒が増え、本人も家族も寝不足の日々に逆戻りしてしまいました。
※関連記事:「【体験談】漢方で子どもの睡眠は改善する?酸棗仁湯を使った感想」
ヒルナミン(レボメプロマジン)とは?
ヒルナミンは、抗精神病薬の一種で、睡眠導入や鎮静の効果があるとされています。
主に統合失調症などに用いられますが、医師の判断で子どもに少量処方されることもあります。
ヒルナミンを使うことになった理由
睡眠改善のために再受診し、小児精神科医と相談の上、少量のヒルナミンを試してみることにしました。
薬の使用に抵抗がなかったわけではありませんが、「子どもの生活リズムを整える」ことが最優先でした。
実際にヒルナミンを使ってみて|効果と変化
最初の数日は深い眠りすぎて心配も
服用初期は、「ぐっすり眠りすぎて起きない」状態が続き、用量調整が必要でした。
しかし医師の指示のもとで量を調節すると、ちょうど良い睡眠が得られるようになっていきました。
夜間覚醒が激減
ヒルナミンを服用するようになってからは、夜中に起きる回数がほぼゼロに。
以前は毎晩起こされていた家族も、一緒に眠れるように。
朝の機嫌や日中の集中力も改善
睡眠の質が上がると、日中の生活にも良い影響が。
朝のぐずりが減り、日中の活動もスムーズに。家庭全体のストレスも減りました。
副作用はあった?|我が家の場合
心配される副作用ですが、息子には目立った副作用はありませんでした。
ただし、薬の反応には個人差があるため、必ず医師と相談の上で使用することが大切です。
ヒルナミンは最終手段?迷ったときのヒント
「子どもに精神薬を使っていいのか…」と悩むのは当然です。
我が家も迷いましたが、子どもと家族全体のQOLを上げるための選択肢として、ヒルナミンの使用は効果的でした。
まとめ|ヒルナミンは自閉症児の睡眠改善に役立つ可能性がある
ヒルナミンは誰にでも使える薬ではありませんが、発達障害や自閉症の子どもにとって、医師の管理のもと適切に使えば有効な手段となることがあります。
同じような悩みを抱えるご家庭の参考になれば幸いです。
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