視覚カードは、自閉症の子供にとって日常生活をわかりやすくするための有効なツールです。
視覚的な支援により、子供たちは次に何をすべきかを理解しやすくなり、安心感を得ることができます。
カイリも東京の保育園時代から視覚カードを使用しており、特に写真を利用したオリジナルのカードが大きな効果を発揮しました。
この記事では、視覚カードの活用方法や、写真を使ってオリジナルカードを作成する手順をご紹介します。
視覚カードのメリットとは?
視覚カードは、日常のスケジュールやタスクを子供に視覚的に伝えるためのツールです。
特に言語理解が難しい自閉症の子供には、視覚的な情報が一貫して提供されることで、次に何が起こるのか予測でき、安心感を得ることができます。
視覚カードの主なメリット:
- 不安の軽減:視覚的なスケジュールで、日常の流れが理解しやすくなる。
- 自己管理の向上:次に何をすべきかが明確になるため、自己管理スキルが発達する。
- コミュニケーションのサポート:言葉での指示が苦手な子供も、視覚情報を通じて指示を理解しやすくなる。
実際の保育園での視覚カード使用例
私の子供が通っていた保育園では、視覚カードを日常的に活用していました。
特に、写真を利用したオリジナルカードを作成して、身近な環境に合わせた支援を行っていました。
例えば、「おむつを替える」「遊びの時間」「お昼ご飯」など、実際の保育園の写真を使うことで、子供は自分のいる場所や知っている環境に対する理解を深め、次に何が起こるかを直感的に理解していました。
使用していたカード例
- おむつ交換:おむつのイラストではなく、保育園のトイレやおむつ交換場所の写真を使用。
- 遊びの時間:遊び場や子供たちが遊んでいる様子の写真を視覚カードに使用。
- ごはんの時間:保育園の食事風景をカードにし、食事時間を知らせるのに活用。
視覚カードを写真で作成する方法
視覚カードを作成する際に、子供のいる日常環境や実際の物を写真に撮ってカードにすることで、よりリアルな支援が可能になります。
ここでは簡単な作成方法をご紹介します。
撮影する内容の決定
保育園や家庭で日常的に行われる活動をリストアップします。
おむつ交換、遊び、ごはん、お昼寝など、特定の行動を明確にしたい場面を考えます。
写真撮影
日常生活での実際の場面をスマホで撮影します。
例えば、保育園で使っている特定のアイテムや場所を撮影します。
印刷とラミネート
撮影した写真を小さなカードサイズにプリントし、ラミネートして丈夫にします。これで子供が使いやすい視覚カードが完成します。
ラミネートがない場合は、100円ショップの写真入れに入れて見せるでもOKだと思います。
カードの使用方法
1日の流れに沿って、子供が理解しやすいように視覚カードを使います。
朝、カードを並べて見せたり、次のタスクが来るたびにカードを指差して知らせることで、日常のリズムをサポートします。
視覚カードの追加活用法
- 自宅でも視覚カードを使う:お出かけや家事など、家庭内での活動にも視覚カードを取り入れることで、保育園と同じルーチンを家庭でも続けることができます。
- 学校や外出先での使用:視覚カードを携帯して、外出先でも使えるようにすることで、子供の安心感をさらにサポートします。
まとめ
視覚カードは、自閉症の子供の日常生活をサポートする強力なツールです。
特に、実際の写真を使ったカードは、子供にとって理解しやすく、親や保育士にとっても効果的です。今回ご紹介した方法を参考に、オリジナルの視覚カードを作成して、日常生活のサポートに役立ててみてください。
便利グッズ_視覚カード
いちいち作成するのが面倒?
はい。色々視覚支援のグッズがあるので何個紹介してみます。
視覚カードを取り入れることで、子供の日常生活がスムーズになるだけでなく、自信を持って自分のペースで生活できるようになります。ぜひ試してみてください。
現時点では、かいりも完璧に理解はしてくれませんが、少しは気持ちの切り替えになっていると思います。
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